「国連が民度・道徳のランキングを発表」というデマ
2014年ごろから流れたデマです。
国連が世界国民の民度・道徳レベルランキングを公表しました。1位日本2位アメリカ3位フランス以下オランダ、スイスと続きます。日本の1位は何と30年連続です。国連の発表です、なのに日本のこのように素晴らしいことを報道するマスメディアはありません。もう存在価値はありませんね。
— 井上太郎 (@kaminoishi) April 7, 2014
国連の発表した世界の国民民度のランキングで日本は、連続30年世界第1位。それに対し、中国は、数十年間連続して世界の160位以降か、ワースト第2位である。
— ポチ (@ytsn) June 5, 2020
中国人モラル崩壊!国連公表「世界の民度ランキング」中国は下から2番目。1位は日本 2位は米国 3位は仏 中国は167位・・ネットで話題に https://t.co/mxeZkkn15r
— Chiyohime🇯🇵 (@SherryChiyohime) November 7, 2016
もちろん、国連が国民の民度や道徳ににランキングなんてつけるわけがありません。道徳は文化によって異なるので、ランキングのつけようがあるはずがありません。出所を調べてみると、元ネタは海外の反応ブログでした(現在このページは削除済み)。
意外なことにこれは日本ではなく中国発信のデマだったようで、「新華経済」がこのように伝えていました。

記者は国連のサイトを検索したが、このような調査が行われた形跡は発見できなかった。記者はさらに、ユネスコにも確認したが、ユネスコ駐北京事務所の女性は、「過去にこのような調査をしたことはないし、こんなランキングを発表するのは国連の精神に一致しない」と語った。国連のメディアセンターの担当者も「こんなランキングは見たことない」とした。
なぜ中国でこのように日本を持ち上げ中国を下げるデマが広がったのかはわかりませんが、民度なんてものにランキングが付けられるわけがありません。それを他国と比べて「我が国のほうが民度が上である」なんて言ってしまうのは民度が高い行動とは言えませんね。
コメント
コメントを投稿